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好きな自動車たち〜ルノー5ターボ&BMWイセッタ

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ハッチバックの姿を借りたミッドシップスポーツ〜ルノー5ターボ

photo by peterolthof

 

大ヒットしたFFハッチバック車、初代5(サンク)をベースに、1980年にミッドシップ化を図ったハイパフォーマンスカーとして登場したのが、「5ターボ」です。現在なら、トラクションコントロール機能によりFF方式でも速い車に仕上げる事は可能ですが、そのような技術の無かった1980年当時としては、エンジンレイアウトそのものを変更してしまうのが手っ取り早い方法だったのでしょう。とは言え、ほぼサンクの外観のままミッドシップ化してしまったところが、何とも大胆です。車好きの目で見れば、リアフェンダーの前部に設けられたエアインテークからただ者でない事が分かるのですが、一般の人が見ればただのサンク、ただのコンパクトカーにしか見えなかった事でしょう。

その、一見何の変哲もないようにも見えるボディに、160馬力を発生する1.4Lターボユニットをミッドに搭載してしまったのですから、現在の感覚でも驚くより他ありません。当然、本来あったリアシートの場所にエンジンが鎮座しているので、ハッチバックの姿をしていながら純粋なる2シータースポーツカーです。いわば、「羊の皮を被った狼」を地で行くような車で、何ともクールです。実際にこの5ターボは速く、登場後間もなくラリーでその実力を証明してみせました。又、何もチューングが施されたラリーバージョンだけでなく、市販バージョンも920kgの車体に160馬力ですから、パワーウエイトレシオの点からその性能を推し量る事が出来ます。例えば、偶然にもほぼ同じ排気量で同じ出力を持つ、現在のアバルト595より約200kgも軽いのです。

ただ、そのパフォーマンスと引き換えに、新車当時の価格は700万台とかなり高価なものでした。現在も中古車で入手する事が勿論可能ですが、マニアに根強い人気がある為か、大きくは値崩れしていません。しかし、それでも300万円台で手に入れる事が出来るので、新車の欧州製ホットハッチの代わりに購入する事が出来ます。ただし、1.75mという意外に広い全幅と、7mという極めて大きいターニングサークルを覚悟する必要があります。

 

バブルカーを代表する可愛らしい1台〜BMWイセッタ

photo by Thomas's Pics

 

戦後、ヨーロッパで一時的に流行したバブルカーの中で、現在でも特に知名度の高い車種として、イソ/BMWイセッタやメッサーシュミットKR200等が挙げられます。このうち、イセッタは元々イタリアのイソ社の設計によるものですが、一般的にはライセンス生産により本家以上に大量に生産された、BMW社製のものが有名です。両者のエクステリアのデザインは全く同一という訳ではなく、サイドウィンドウとリアウィンドウの形状が異なっていました。個人的にはイソ製オリジナルのデザインの方が好みなのですが、生産台数が少なかった為、現在入手するのは困難です。実際に中古車を購入するとすれば、デザインの多少の違いには目を瞑って、BMW製を探すのが現実的でしょう。

イソ製、BMW製を問わず、イセッタの最大の魅力は、何と言っても特異なレイアウトと、その結果として持つに至った奇妙でありながら可愛らしいエクステリア・デザインにあります。ドアがボディ前面にあり、前席2人、後席1人という座席配置は、今では考えられないデザインです。これは当時としても奇抜なものでしたが、ハインケル・カビーネというフォロワーも登場しているので、それなりに合理性の高いレイアウトと見なされたようです。イセッタの形は、お結びのようで本当に愛嬌のあるものです。よく見ると、フロントマスクが赤塚不二夫のアニメ・キャラクター「べし」にも似ており、思わず頬が緩んでしまいます。現在の路上で、このただでさえ目立つイセッタの、フロント部分にあるドアを開けて乗り降りするシーンを通行人が目撃したら、さぞや唖然とする事でしょう。

そんないたずら心も含め、このイセッタのある生活を想像すると楽しくなります。日本にも少数ながら輸入されたので、現在でも中古車を手に入れる事は可能です。一昔前なら、ホンダ製スクーターのエンジンを搭載した、「セッタ」という人を食ったような車名のレプリカも存在しました。しかし、現在はレプリカ版の方が入手が難しいと思われるので、やはり本物を探すのが良さそうです。

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