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好きな自動車たち〜シトロエンBX&シトロエンDS

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価値あるハイドロニューマチックの小型車〜シトロエンBX

photo by TuRbO_J

 

1982年にCXとGSの間を埋める車種として登場したBXは、ベルトーネの手による直線的でシャープなエクステリア・デザインを身にまとっていました。それまでの曲線を基調にした独創的なデザインを捨て、当時の流行の則ったモダンなデザインを採用した事に、一抹の寂しさを覚えると共に、新世代シトロエンの誕生を強く印象付けられたものです。ただし、伝統のハイドロニューマチック・サスペンションを継承し、全長に対し極めて長いホイールベースや、スカートによりタイヤが半分隠れたリアフェンダーなど、シトロエンらしさは十分備えていました。メーターも、初期のモデルはシトロエンが得意とするボビン式で、その点においても面目躍如たるものがありました。

ボディ・サイズは、CXよりもGSに近く、5ナンバー枠に収まる適度な大きさでした。日本仕様には、1.6L又は1.9Lのガソリンエンジンが選ばれましたが、1トン少々の軽い車体には十分なものでした。これまで、アンダーパワーのイメージが強かったシトロエンが、国際化の流れに沿って平準的なボディとエンジンのバランスを身に着けた事は、印象的でした。

しかしながら、その後登場したAXでは国際化が更に進行し、無国籍風デザインのボディに金属バネという組み合わせで、シトロエンらしさが大いにスポイルされてしまう事になります。それを考えると、BXは、シトロエンらしい個性を備えた最後の小型車と言えるでしょう。現時点で、既に生産完了から20年以上を経ていますが、その魅力は最新の小型車にも見劣りしないものがあります。

 

古い宇宙船に乗ってみようか〜シトロエンDS

 

その外観やメカニズムの余りの先進性ゆえ、「宇宙船」と形容されたシトロエンDSは、間違いなく自動車史上に残る傑作車と言えるでしょう。今見ても古めかしさを感じさせない、あの先鋭的なエクステリア・デザインの車が、今から半世紀以上も前の1955年に誕生したとは俄かには信じ難いものがあります。そして、機構的にも、空気と油を使用した独自のサスペンション「ハイドロニューマチック」を採用するなど、その先進性には驚くばかりです。奇しくも同じ年に生まれた我が国のトヨペット・クラウンと比べれば、そのデザインセンスや技術レベルの差は一目瞭然で、到底同じ世代の車とは思えない程です。

このDSは、現在でも最もシトロエンらしいシトロエンと言う事が出来、その魅力はいささかも色褪せていません。勿論、単純に車としての完成度を比較すれば、現在生産されているシトロエンの車種の方が遥かに優れているでしょう。しかし、進化版ハイドロニューマチックと言えるハイドラクティブ・サスペンションを採用したC5は、デザインが無国籍風で、シトロエンらしい味に欠けます。そして、再び個性を取り戻したDS5は、残念ながらオーソドックスな金属バネ式サスペンションです。全てにおいてシトロエンらしいシトロエンと言えば、やはりDSとその後継車であるCXに限られます。

このDSは、現在でも乗るに値する車ですが、中古車で購入するに当たっては、やはりトラブルの心配が付きまといます。しかし、ビンテージ・シトロエン専門店の中には、フルレストアによる故障リスクの低減や、エアコンの装備などにより、現代でも実用車として通用する状態に仕上げて販売しているショップもあります。その分価格は高めになりますが、壊れにくいDSという選択肢は、興味深いものがあります。

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